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サイトスピードの"見えない損失"を見える化。機会損失グラフと指標の期間比較機能を搭載——Speed is Moneyアップデート

#プレスリリース公開日: 2026年2月3日

サイトスピードの遅さが原因で失われているコンバージョンを定量的に可視化する「機会損失グラフ」と、ばらつきの大きなスピードデータを正確に比較する「パーセンタイル別期間比較」機能を新たに搭載

CVRの機会損失グラフ

アイデアマンズ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役:宮永邦彦)は、2026年2月3日、サイトスピードと収益性の関係を分析する無料アクセス解析ツール「Speed is Money」に、サイトスピードによる機会損失の可視化機能パーセンタイル別期間比較機能を新たに搭載しました。

Speed is Moneyとは

Speed is Money は、サイトスピードとコンバージョン率(CVR)やページビュー数(PV)などのビジネス指標との関係性に特化した、無料のアクセス解析ツールです。

URL: https://speedis.money/

サイトに訪れた実際のユーザーのCore Web Vitals(LCP、INPなど)を計測し、そのユーザーがコンバージョンに至ったかどうかをトラッキング。サイトスピード改善による収益向上を、事前に定量的に予測することを可能にします。

新機能1: サイトスピードによる機会損失の可視化

「スピードの不満が最も少なかった人」のCVRを基準にする

サイトスピードに不満を感じて離脱したユーザーを直接特定し、観測することは困難です。離脱という行為はログに明確な痕跡を残さないからです。

そこでこの機能では、スピード体験の良し悪しでユーザーを細かくグループ分けし、間接的に機会損失を浮かび上がらせるアプローチを取ります。

仕組みはこうです。

機会損失の可視化プロセス

  1. すべてのユーザーセッションを、LCP(Largest Contentful Paint)などの指標が良い順に10〜20の階級に等分
  2. 各階級ごとにコンバージョン率(CVR)を算出
  3. スピードに対する不満が最も少なかったであろうセッション群(指標が最も良かった階級)のCVRを、そのサイトが本来全体に期待できる「ポテンシャルCVR」として設定
  4. その他の階級では、サイトスピードの悪化に伴いCVRが低下していく傾向が見られる
  5. ポテンシャルCVRと各階級で実測された実績CVRとの差分を合計すると、スピードに不満を感じて離脱したユーザーの規模——すなわちそのサイトのスピードによる「機会損失」が可視化される

CVRの機会損失グラフ

実データが語る損失規模:2.68倍

上のグラフは、あるサイトの実データです。

  • ポテンシャルCVR: 6.07%
  • 顕在化したCVR(実際に実現したコンバージョン率): 1.65%
  • サイトスピードによる機会損失: 4.42%
  • 損失倍率: 2.68倍

青い領域が実際に実現したコンバージョン、赤い領域がサイトスピードへの不満により失われた機会損失です。グラフを見ると、LCPが良好なセッション(左端)ではCVRが6.07%に達しているのに対し、LCPが悪化するにつれてCVRが急激に低下していく様子が一目瞭然です。

損失倍率2.68倍の意味

このサイトでは、実際に得られたコンバージョンの約2.7倍のコンバージョンが、サイトスピードへの不満で失われている計算になります。

もし仮にすべてのユーザーにスピードの不満がない体験を提供できれば、コンバージョン数は現在の約3.7倍のポテンシャルがあったことを示しています。物理的にはすべてのユーザーの不満を解消することは困難ですが、改善の余地がどれほど大きいかを端的に表す数字です。

なぜこの視点が重要か

せっかくサイトに来てくれたユーザーが、サイトスピードへの不満でどれだけ離脱してしまっているのか。その実態を見える化すること——これが機会損失グラフの本質的な価値です。

離脱は目に見える行為ではなく、結果として記録に残りません。そのため、サイト運営の関係者やステークホルダーは、スピードによる損失の深刻さに気づきにくいという構造的な問題があります。機会損失をグラフとして視覚化することで、サイトスピード改善に対する危機感使命感を、関係者に改めて共有することができます。

もうひとつ重要な気づきがあります。売上を伸ばすために新たな集客に苦労する前に、すでに目の前でみすみす逃してしまっているコンバージョンに目を向けるべきだということです。実際に実現しているコンバージョンの2倍以上が、すでに目の前で失われている。サイトスピードの改善に少し手を伸ばすだけで、これまで離脱してしまっていたユーザーから新しい収益を創出することが可能になります。

  • サイトスピード改善の投資対効果を見積もれる
  • 経営層やステークホルダーへの説明材料として使える
  • サイトスピード改善プロジェクトの優先度判断に直結する

新機能2: 指標の期間比較

PageSpeed Insightsや平均値だけでは見えない改善の実態

サイトスピードを改善したあと、その効果をどう評価しますか?

多くの場合、PageSpeed Insightsのスコアや「LCPが◯秒から◯秒に改善した」といった平均値のような単一の値で報告が行われます。しかし、サイトスピードには非常に大きなばらつきがあります。同じサイトでも、ユーザーの通信環境やデバイス、閲覧するページによって数値は大きく変動し、しかもその分布は一般的な正規分布ではなく、遅い方にロングテールを描く偏った分布になるのが通常です。

そのため、ひとつのシミュレーション結果や平均値の比較だけでは以下のような疑問に答えられません。

  • 遅かったユーザーが改善されたのか? それとも、もともと速かったユーザーがさらに速くなっただけなのか?
  • 全体的な底上げなのか? 一部だけの改善なのか?
  • 改善施策は、どの層のユーザーに効いたのか?

パーセンタイルで全体を俯瞰する

指標の期間比較機能では、2つの期間のスピードデータをパーセンタイルごとに重ねてプロットします。

パーセンタイル別期間比較

上のグラフでは、P5(上位5%の最速ユーザー)からP95(下位5%の最遅ユーザー)まで、5%刻みでLCPの値を2つの期間で重ねてプロットしています。

たとえばこの例では、あるサイトスピード改善施策の前後で:

  • P25(比較的速いユーザー層): 1.35秒 → 1.18秒(-12.8%改善
  • P50(中央付近のユーザー層): 2.09秒 → 1.85秒(-11.6%改善
  • P75(遅めのユーザー層): 3.14秒 → 2.86秒(-8.8%改善

全パーセンタイルにわたって改善が確認でき、特に速いユーザー層ほど改善幅が大きいことが分かります。一方で、遅いユーザー層(P75以降)でも着実に改善が進んでおり、全体的な底上げが実現できた施策であることが読み取れます。

このように、行った改善施策が意図した通りに機能したかどうかは、平均値だけを見ていると掴みにくいところがあります。以前どれくらいのスピードだったユーザーが、今現在どれくらいになったのか——それを比較的細かいパーセンタイルで確認することで、施策の効果を正確に評価できるようになります。

利用方法

Speed is Moneyは完全無料でご利用いただけます。

  1. https://speedis.money/ にアクセス
  2. 発行されるトラッキングコードをサイトに設置
  3. データが蓄積されると、機会損失グラフや期間比較が利用可能に

サービス概要

  • サービス名: Speed is Money(スピード・イズ・マネー)
  • アップデート日: 2026年2月3日
  • 利用料金: 無料
  • 対象: Webサイト運営者、マーケター、エンジニア、経営者
  • URL: https://speedis.money/

今回のアップデート内容:

  • サイトスピードによる機会損失の可視化機能を新規搭載
  • パーセンタイル別期間比較機能を新規搭載

アイデアマンズ株式会社について

  • 会社名: アイデアマンズ株式会社
  • 所在地: 東京都港区
  • 代表者: 代表取締役 宮永邦彦
  • 設立: 2005年11月
  • 資本金: 1,800万円
  • 事業内容: ソフトウェアやWebサービスの企画・開発・販売
  • Webサイト: https://www.ideamans.com/

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